とりあえず主婦になると2億円損する?「貧困専業主婦」という大問題

「女性の就業選択」に潜む危うさ
周 燕飛 プロフィール

「親の経済格差」が「子どもの格差」へ

貧困専業主婦世帯においては、子どもたちの「食」、「健康」、「ケア」、そして「教育」が、親の低収入によって、深刻な影響を受けていることも明らかになった。

・過去1年間に、お金が足りなくて、家族が必要とする食料を買えないことが「よくあった」(8%)または「時々あった」(12%)と回答した貧困専業世帯の割合は、約20%にも上る。貧困専業主婦の中では、今でも5世帯に1世帯が食料不足の状態に陥り、それが常態化している。

 

・過去に子どもに対して、「行き過ぎた体罰」や「育児放棄」等の、いわゆる何らかの虐待行為を行ったことのある貧困専業主婦の割合は、9.7%に達している。とくに「育児放棄」の発生率については、貧困専業主婦は非貧困専業主婦の2倍以上の水準(3.2%対1.4%)となっている。

・貧困専業主婦の6人に1人は、子どもが「軽い持病」をもっている(13%)、または「重病・難病・障害」を抱えている(4%)。この割合は、非専業主婦世帯や他の低収入世帯と比較しても明らかに高くなっている。

・貧困専業主婦世帯の約半数が「子どもの学習塾代」を「負担できない」と回答している。「負担するのは厳しい」と答えた者と合わせると、貧困専業主婦世帯の約4分の3は、子どもの学習塾代を負担することが難しいと感じているようである。

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