2019.12.06

選挙結果をウラで操作!? 安田浩一が暴く ”ムサシ陰謀論”

「選挙機材メーカー」の真実(第1回)
安田 浩一 プロフィール
 

投開票のほぼ全てに携わっている

ここで選挙における投票から開票までの流れを追ってみよう。
 
まず、有権者は投票所で投票用紙の交付を受けた後、記帳台で投票用紙に候補者名を記してから投票箱に投じる。投票が締め切られたら、用紙の入った投票箱は開票所に持ち込まれる。

投票用紙を投じる女性(photo by gettyimages) 

ここからが開票作業だ。投票箱を開き、用紙を取り出す。用紙は読み取り分類機に投入され、候補者ごとに仕分けられる。分類された用紙が担当者によって有効票であることを確認されると、次に計数機で枚数を集計、100票ごとの束がつくられる。こうした一連の作業を通して、候補者の当落が決められるのだ。
 
さて、この過程において、実はムサシがほぼすべての領域において関わっている。
投票箱も投票用紙も、そして読み取り分類機も計数機も、多くの場合がムサシの製品なのだ。確かに、これらに不正が仕組まれていたとすれば、特定政党を勝たせことはできるだろう。賭場のサイコロに仕掛けを施し、胴元が独り勝ちするようなものだ。
 
具体的な不正の手口として、ネット上では次のような書き込みを見ることができる。

 投票用紙に書き込まれた候補者名が、読み取り分類機の内部で自動的に他候補者名に書き換えられている。

 集票をカウントする計数機が不正にプログラミングされてあり、特定候補者に票が集まるようになっている。


つまりは”ハイテク不正”だ。
 
さらにムサシが不正手段を用いてまで自民党を支援する理由として、同社の筆頭株主が安倍晋三首相だと指摘する向きも多い。
 
しかもこれを大手メディアが報じないのは、電通などが裏でメディア各社をコントロールしているからだという。そのうえ、この問題を取材してきたジャーナリストが殺されたが、それすら政権の圧力で報じられていない、といった話も続く。
 
まさに闇の世界だ。暗黒選挙だ。いや、民意の否定、民主主義の崩壊だ。

「最長在任記録」もハイテク不正のおかげか

ムサシのアシストが功を奏したかどうかはともかく、自民党はいまも負け知らずではないか。安倍晋三首相は、この11月、憲政史上最長在任を記録した。

”モリカケ”をはじめ様々なスキャンダルに見舞われながらも、選挙常勝の自民党を見ていれば、そりゃあ、疑惑の目を向けたくもなる。花見の名簿を「捨てた」のだとうそぶくような国家権力なのだ。

嘘やごまかしはお手のもの、のはずだ。実際、供応買収、企業の”ぐるみ選挙”など、これまでだって多くの不正が明るみに出ている。
 
”ムサシ陰謀論”がこれまで摘発されたような不正と違うのは、メロンやカニを有権者に配りまくるといった古典的な手口ではなく、選挙機器を用いた”ハイテク不正”であるという点だ
 
しかも、このウワサはネットユーザーだけの間で流布されているわけでもない。一部の評論家やジャーナリストが、ムサシの不正を「日本の闇」だとして、様々な媒体で訴えてもいる。

籠池泰典氏が言及した「ムサシ陰謀論」

最近もまた、ムサシ陰謀論が公の場で飛び出した。10月31日、外国特派員協会における籠池泰典氏(元森友学園理事長)の記者会見である。籠池氏は森友事件の”主犯”である自民党を批判する過程で、次のように発言した。

籠池泰典氏(2017年撮影・photo by gettyimages)



「我が国の選挙制度ということについて、本来、手で開票しておりましたが、いまではムサシという機械が使われいますね。そのムサシという機械の筆頭株主も、安倍晋三首相とも聞いております。竹中平蔵さんがそのプロデュースしたということも聞いておりますが、ムサシによって自動集票することによって、不正が行われやすい状況になっていることはあります

「(たとえ投票しても)開票されないまま、ゼロ票になってしまうことが、たくさんの地域で出てきているようです」

日本の選挙制度の中では、暗黒的な開票がおこなわれている。したがって、本当の結果が出ているのだろうか。私としては国連にでも監視に来ていただいて、あるいは民間人も集票所に張り付いていただいて監視してほしい」

 
ムサシを理由に国連の出動をも要請する籠池発言はネットで大きな話題となった。「日本の闇」を確信する人が、また少し増えた。

直撃するしかない。
私はムサシの本社(東京都中央区)に足を運んだというわけである。

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