2020.01.15
# 飲食

絶好調ハイサワー女性社長が、それでも美尻カレンダーにこだわるワケ

3倍を心に、1円以下のお金こそ大切に
テリー 植田 プロフィール

躍進の秘密は「アウトソーシング」

博水社は、ハイサワーの需要の伸びに合わせ自社工場を新たに建設し、生産能力を増強することを検討していました。しかし、工場建設には巨額の費用もかかり、リスクもあることから決めかねて悩んでいました。

そんなある日のことです。大手メーカーの清涼飲料水の製造受託をしているジャパンフーズの工場担当者が博水社を訪ねてきました。

「夏は清涼飲料水が売れるので工場の稼働が多くなるのですが、冬は商品が売れなくて工場が稼働せずに空いているんです。でも、御社のハイサワーは、通常の清涼飲料水と異なり、お酒が売れる忘年会シーズンの冬も売れると聞きました」

そして、彼はこんな話を持ちかけてきます。

「工場の空きを利用して、ハイサワーをうちで製造しませんか」

こうして、いまでいうアウトソーシングをすることになり、自社工場を作らなくてよくなった博水社。その分浮いた設備投資の予算を、テレビコマーシャルに注ぎ込むことにしました。

当時は、まだまだ割り材である「ハイサワー」を知らない人がほとんどでした。そこで、まずは認知度を上げようという作戦を開始したのです。

そのとき誕生したフレーズこそ、あの「わるならハイサワー♪」でした。同時に居酒屋で焼酎を割り材で割って飲む習慣を、「黄金割り方比率(焼酎1対ハイサワーレモン3)」と共に定着させ、その後、家でも割って飲めるようスーパーに営業をかけていきました。

こうした数々の努力を経て、ハイサワーの認知は徐々に東京を中心に広がっていったのです。

 

「主役」が伸びれば、「脇役」も一緒に伸びる!

田中秀子社長:
2018年のレモンサワーブーム。その少し前から、レモンサワー人気がふつふつと沸き上がり、居酒屋女子の一人飲みでもレモンサワーが飲まれる時代になっていたんです。

この頃から量販店のバイヤーが、ブームの余波を気になさるようになってきました。レモンサワーの話題になると、「そういえば、飲食街でよく見かける黄色地に赤いロゴの幟り旗、あれって『ハイサワー』って書いているよね?」そんな質問も増えました。

そんな背景があって、割り材であるハイサワー レモンもブームの中、後押ししてもらえるようになりました。
ハイサワーのレモン果汁は、イタリア・シチリア産レモンの真んなか搾りを贅沢に使用

この頃、宝酒造も、宝焼酎を炭酸やレモン果汁等で割るレモンサワーメニューを提案し始め、居酒屋で宣伝を強化していきました。麦焼酎「いいちこ」等も同様に「割る提案」を強化。お酒を主役とすると割り材のハイサワーは脇役ですが、主役が世の中に躍り出ていくことで、脇役も一緒になって売り上げを伸ばすことができる。それが博水社飛躍の2018年につながりました。

さらには、生のレモンで作るだけでなく、たとえば居酒屋チェーン店の塚田農場では、ハイサワーレモンを使用した「極レモンサワー」をメニュー化して大ヒット。これは焼酎の代わりにジンを、氷の代わりに見た目もよい凍ったレモンを入れ、最後に「ハイサワー レモン」を入れて仕上げるもので、このうえない炭酸感と果汁感の、こだわり居酒屋メニューとして定番商品となっていったのです。

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