性善説は日本でしか通用しない
少なくともこれまでは、「いい人」が大多数の日本は暮らしやすい国であったが、グローバル化による多種多様な犯罪、あるいは犯罪者の流入に対応できていないのも事実だ。
プライベート・ジェット搭乗時の通関手続きの甘さは、知人のプライベート・ファンドの担当者からときどき聞いていた。彼らは、通関の甘いプライベート・ジェットに、スーツケースごと現金を持ち込んで、マネーロンダリングするのだそうだ。
もっとも、今回の逃亡事件で、そのような手法はもはや通用しなくなると思うが……。
表面化していない「日本の甘さ」は至る所にあるはずである。その穴を塞ぐために「性善説」ではない、「性悪説」の中で育ってきた「一流?」の人々を有効活用する必要があるのではないかと思う。