少しずつ出口の光が

ご両親が不在の間、愛子さまは美智子さまに花や手紙をプレゼントしていただいたり、秋篠宮家から夕食の招待を受けたりと、周囲にあたたかく見守られていたそうだ。
 一時は、皇室の中で、皇太子ご一家が孤立しているような印象を受けることもあったが、コミュニケーション不足の問題も、この頃には徐々に改善されつつあったという。

2013年5月、オランダから帰国される当時の皇太子ご夫妻。清々しい表情が自信を感じさせる Photo by Getty Images

その年の夏から秋にかけて、ご夫妻は、東日本大震災で被害を受けた、福島・岩手・宮城の東北3県をご訪問。
10月には、全国障害者スポーツ大会の開会式という大切な公務に、10年ぶりにご夫婦そろって出席することができた。

雅子さまの体調は少しずつ安定し、公務に臨まれる機会も増えていった。
と、同時に、激しかったバッシング報道も、徐々に収まり始めたのだった。

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2015年には、オランダ以来2年ぶりの海外訪問で、南太平洋のトンガ王国へ。トンガ国王トゥポウ6世の戴冠式に出席されたご夫妻は、陽気なトンガ国民から熱狂的な歓迎を受けた。このトンガ訪問がひとつのキッカケとなって、雅子さまは目覚ましい回復を見せたという。

2003年の12月、帯状疱疹の発症に端を発した、10年以上にわたる闘病生活
その長すぎるトンネルにも、ようやく出口の光が見えてきていた