即位の日は2019年5月1日

一方で、2017年には天皇陛下の生前退位が正式決定した。

即位の日は、2019年5月1日

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その日に向けて雅子さまは気持ちを整えられ、美智子さまから皇后の仕事を引き継ぐべく、様々な準備を始められたという。
2018年5月には、歴代の皇后陛下の仕事である「ご養蚕」を受け継ぐために、「紅葉山御養蚕所」を見学。
その3日後には、「全国赤十字大会」に15年ぶりに出席。美智子さまから次期名誉総裁として紹介され、出席者からの大きな拍手に包まれた。

この年には、大きな公務や九州北部豪雨の被災地訪問なども精力的に務められ、秋の園遊会にも、艶やかな和装で出席された。
そんな日々の中で、雅子さまは皇后となられる覚悟と自信を深めていかれたのだろう。

2018年12月に撮影された、平成の天皇一家最後の写真 写真提供/宮内庁

いよいよ「令和」へ 

そして、いよいよ「その日」がやってきた。
令和元年5月1日、御代替わりの日。皇居「松の間」にて、「即位後朝見の儀」に臨まれた天皇皇后両陛下。
白いローブデコルテ姿の雅子さまは、どんな想いで陛下の隣に立たれていたのだろうか。

2019年5月1日、御代替わりの日の雅子さま 写真提供/宮内庁

ご結婚からは26年。おふたりの出会いからは33年
長い長い苦難の日々を経て、ようやくたどり着いたひとつのゴールでもあり、新たな出発の時でもあった。

お二人の出会いは1986年、スペインのエレナ王女の歓迎パーティの席だった。陛下が27歳、雅子さまが23歳の時のことだ。
この連載の第1回にも書いたように、雅子さまは外交官の家庭に生まれ、幼少期を海外で過ごされた。

モスクワ、NY、海外で長く暮らされた。双子の妹たちと共に 写真提供/宮内庁

語学堪能、頭脳明晰。ハーバード大学卒業後、東大大学院在学中に合格率40倍の難関を突破して外交官試験に合格し、外務省に入省。

外交官時代、ハーバードの時のご友人と 写真提供/宮内庁

そんな並外れた能力とキャリアを持っていた女性が、仕事や将来の夢を手離して、皇太子妃となることを決意した。

1992年12月、ご結婚を決意した時にご両親にしたためた雅子さまの手紙 写真提供/宮内庁

それからの雅子さまの途方もないご苦労は、これまでの連載で書いてきたとおりだ。