バフェットのビジネス戦略には2種類ある
1. 強力なブランド力を持つ商品で消費者の信頼を得る。コカ・コーラ、ジレット、アメックスなど。
2.「必要だから仕方なく買う」商品を低コスト戦略で大量に売る。自動車保険のガイコなど。
愛車を大事にする人はたくさんいても、「自動車保険の保険証券」を額に飾って毎日眺める人はいないだろう。
2の戦略では、できる限り簡単に安く手に入るかどうかが勝負だ。バフェットは、よく「コモディティ」という言葉を使って、ありきたりの商品を扱うビジネスの未来は暗いとするが、EDLP(エブリデー・ロー・プライス)を実現すれば、他を寄せ付けない競争力になる。
電気という「必要だから買う」商品を扱うバークシャー・ハサウェイ・エナジーの戦略も2のEDLPのようだ。
やはり金融機関なのか?
10ページ目に、バークシャーの投資先トップ15(まるごと買収した案件などを除く。基本的に市場での投資)がリストアップされている。
アップルへの投資は、9月20日の記事「GAFAなんかに投資した神様・バフェットは大丈夫なのか?」で述べた様に、大いに心配だが、注目すべきは、不祥事を起こしたウェルズ・ファーゴを含めて金融関連企業が過半数を占めている点だ。
銀行・証券という旧業態は厳しい状況を迎えているが、クレジットカードやいわゆるノンバンクなども含めた「金融関連業」の将来については強気なのだと思う。