「ワードプレス」で企業のHPを作るのはアリかナシか?その正解は…
格安だけど、大丈夫?苦境に立たされる制作会社
ホームページ制作の仕事は、2002年~2003年ごろが一番儲かった時代だといわれている。多くの企業がホームページを持っておらず、制作会社の数も少なかったため、制作をお願いしても完成するのは半年~1年後というのもざらにあった。

制作費の相場は今以上に決まっておらず、価格は付け放題。営業しなくても、依頼はネットから次から次へと舞い込んできた。制作会社にとって、まさにバブル絶頂期の時代だった。
しかし、2010年ごろになると、雲行きが怪しくなってくる。多くの企業がホームページを持つようになり、新規の案件を取ることが難しくなった。黙っていては制作依頼はこなくなり、営業マンを抱えて仕事を自ら取りに行かなければいけなくなった。
新規の案件が減った代わりに増えたのが、ホームページのリニューアル案件だ。新規の案件であれば自由にホームページを構築することができるが、既存のホームページのリニューアルになると、問題点を改善していかなければならない。既存で残すべきコンテンツと新しく作らなくてはいけないコンテンツが混在し、新規のホームページ制作の2~3倍の手間がかかるようになった。
さらにここ近年は、ネット業界の人件費の高騰と人手不足に見舞われて、優秀なウェブデザイナーとディレクターはホームページ制作会社同士の取り合いになっている。
資本力のある制作会社であれば、高い給与を支払えるので人材を確保することができる。しかし、中小のホームページ制作会社では、支払える給与にも限界があり、人の流出と制作能力の低下によって、経営が苦しくなる一方である。