2020.03.13

関西の伝説『探偵!ナイトスクープ』は、なぜ東京で支持されないのか

キーワードは「合理性」
高堀 冬彦 プロフィール

合理性の排除

そもそも、どこが面白いのだろう? 関西以外の人には理解し難いところもある。元毎日放送プロデューサーで同志社女子大学メディア創造学科教授の影山貴彦氏に解説してもらおう。

「番組の魅力の根っ子には『合理性の排除』があります。依頼の中には、ネットで調べたら、すぐに分かりそうな疑問もありますが、そうしません。『これ調べてください』との依頼があったら、探偵さんが自分で調べる。最短距離で行く合理性をあえて排し、あえて遠回りをするからこそ面白い」

 

関西では受けるが、東京では支持が高まらない理由もここにあると影山教授は指摘する。

「最短距離を求めて真っ直ぐ行くことを好むのが東京人でしょう。でも、関西人の場合、大回りを嫌がらない上、結論すら出なくても、プロセスが面白かったら、喜びます」

 

事実、東京の情報バラエティーは、「役に立つ情報」を売り物にするが、『ナイトスープ』の情報は役立たないものばかり。

いや、啓蒙になった上、抜群に面白い情報もあった。不朽の名調査として今も語り継がれている「爆発卵」である。

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