日経平均株価は「1万5000円割れ」へ…!?
新型コロナウイルスの感染拡大が世界中に広まる中で、いよいよ日本株市場はリーマン・ショック級の暴落相場と化してきた。

いまや日本株市場は売りが売りを呼ぶ恐慌パニックの様相を呈している。
実際、東京証券取引所が発表した最新の投資家売買動向によれば、海外投資家の売り越しは4週連続。WHOが新型コロナウイルスの感染拡大を「パンデミック」と宣言したことを契機に始まった株式市場の動揺は収まらず、もはや日本売りが止まらない状況になっている。
「日経平均株価は2万円のボーダーをあっさり割り込んだかと思ったら、勢いそのままに3年4ヵ月ぶりに1万7000円台割れまで急落下した。年始には日経平均が2万4000円台をつけていたことを思えば、一気に3割以上落ちている。それでもまだまだ底は見えない。いったいどこまで落ちるのかとマーケット全体が青ざめてきた」(アナリスト)
世界の株式市場はここ数年、カネ余りの状況から株式マーケットにじゃぶじゃぶとおカネが入ってくるバブル相場と化していた。それがここへきてコロナショックが蟻の一穴となり、大きく膨らんだバブルが急速にしぼみ始めているわけだ。
「米FRBなどはさらに追加利下げに動いて、株価阻止に全力で働きかけてくるだろう。しかし、ここからはコロナショックの影響が実体経済を直撃してくる。すでにインバウンド激減でサービス業の中では『コロナ倒産』に追い込まれているところも出てきているし、製造業では物流網が途絶えて生産に影響も出てくる。こうした企業業績の悪化が本格化してくるのはこれからだから、予断を許さない」(前出・アナリスト)
そうなれば、日経平均株価が1万5000円割れする可能性すらある――。
一部の市場関係者の間では、そんな穏やかならぬシナリオさえ語られ始めているのだ。