武漢肺炎危機が「致命傷」と化す中国、「道連れ」になる韓国・北朝鮮

世界同時株価暴落の「次」に起きること
大原 浩 プロフィール

日本のビジネスは「英米流の自由主義」

共産主義中国とその事実上の勢力下にある韓国や北朝鮮が「独裁主義」であり、「自由主義」「資本主義」の旗手である英米とは対極にあることはよくわかる。しかし、「世界で最も成功した社会主義国家」と揶揄されてきた日本は、英米とはかなり違うのではないか? という疑問を多くの読者は抱くであろう。

それも当然である。実は日本の法律・官僚制度は大陸欧州から明治期に輸入された。大日本帝国憲法がドイツをお手本にしたのは有名であるし、官僚制度は概ねフランス式だ。

〔photo〕gettyimages

単一の成文憲法を持たないコモン・ロー・システムの英国は、他国が真似しにくいし、米国は当時、欧州から見れば成金の新興国であり、法律も整備されていなかったから致し方なかったといえる。

ドイツやフランスに代表される大陸欧州が「全体主義的」であることは言うまでもない。日本の法律・統治システム、さらにはそれらを運用する官僚・役人が「全体主義的」であるのは、その影響が大きい。

それに対して、日本のビジネス・経済は、明治期から一貫して英国流の自由主義であり、戦後の一時期米国に占領されたことによって、さらに自由主義の色合いが濃くなった。英国の武器商人グラバーが、亀山社中と取引を行い、新政府の中核となる薩摩藩を支援したことを知る読者は多いであろう。

 

日本の社会・経済は二重構造であるために実態がつかみにくいが、少なくとも経済においては、英米流の「自由主義」「資本主義」の原則で動いているのだ。

この二重構造をシニカルに表現すれば次のようになる。

(大陸)欧州ではまだ貴族が経済の実権を握っている。日本で欧州の貴族に相当するのが官僚・役人であり、国民はその鵜飼いの支配下にある。鵜である日本国民の英米流の自由な経済活動で得た利益を、鵜飼いが鵜の首を縄で締めることで吐き出させているわけだ。

SPONSORED