アイルランドを初めて公式訪問
3月17日は「セント・パトリックス・デー」でした。毎年、世界各地の都市を代表する建築が緑色にライトアップされ、緑色の衣装を身につけた人々が集まるフェスティバルが開催されるのが慣例となっています。SNSで#globalgreening というハッシュタグで検索すると、世界各地のライトアップされた建物とともに、SDGsなどの環境問題への取り組みに関する投稿がヒットします。
「セント・パトリックス・デー」とは、5世紀にアイルランドへキリスト教を伝えた司教パトリキウスの命日。ローマ・カトリック教会の祭日となり、アイルランド共和国の祝日となっています。
アイルランドには、国花であるシャムロック(クローバー)が自生する牧草地が多く、古くから「エメラルド・グリーンの島」と呼ばれてきました。豊かな自然に恵まれた島国というイメージがあるように、アイルランドは環境保護政策にも力を入れています。2010年から「炭素税」を導入しており、2019年には、地球温暖化を食い止めるため、4億4000万本の植林を行う計画を発表しています。真の意味での「緑の国」になろうとする、アイルランドの真摯な取り組みは、世界各国から注目されています。
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3月3日から3日間の日程で、英国王室ケンブリッジ公爵夫妻はアイルランドを初めて公式訪問されました。キャサリン妃は、公式訪問の際に、訪問国を象徴する色を身につけることが慣例となっています。今回のアイルランド訪問では、3着のグリーンのドレスをお召しになり、アイルランドの人々の心をしっかりと掴んだようです。