関関同立3番手に浮上に期待の関西大
ではまず、大阪府にある関西大学の学部ブランド序列から見ていこう。
最強学部は4つ。文学部、社会学部、経済学部、法学部である。
関西大は関西法律学校として創立された学校であるため、法学部、経済学部などの社会科学系学部が上位に来ている。さらに、偏差値が高めの商学部も上位である。一方で面白いのは、関関同立で唯一、文学部が最上位に来ていること。
実はオーソドックスといえる文学部は、関西で数少ない学部なのだ。大阪府内の上位大学で設置しているのは、大阪大、大阪市立大、関西大くらいだ。そのため、希少な学部ということで、上位に位置していると推測される。
さらに、他の関同立は過去に文学部を改組し、学べる範囲が狭まったのに対し、関西大学の文学部は、語学から、歴史、心理、文化史など学べる学問分野も広い。さらに専修で細かく分かれ、大規模大学ながら、小規模大学のようなきめ細かい教育の雰囲気も人気の理由の一つだろう。
さらに注目すべきは、かつては偏差値では底辺だった学部が大学全体のブランディングに貢献しつつある意外な結果が出たことだ。