コロナ暴落相場は「ブラック・マンデー級」に…!
中国・武漢から始まった新型コロナウイルスの感染拡大が、アジアから米国へ、さらには欧州へと広がっている。
そんなコロナへの警戒感から世界各国の株式市場はリスクオフモードへ突入。いまや世界同時株安というリーマン・ショック以来の恐慌相場の様相を呈してきた。

日本株市場もまた暴落相場と化している。
実際、年始には2万4115円の高値をつけていた日経平均株価は、3月9日に2万円のラインを割り込んで急落。その後もコロナ暴落相場から抜け出せず、ついに3月19日には1万6358円の年初来安値を更新するまで落ち込んだ。
「日経平均株価が1万6000円台まで落ち込んだのはじつに3年4ヵ月ぶりだが、まだまだ底が見えない。こうした事態を受けて日本銀行が日本株買いの強化を緊急表明。株価下支えをする姿勢を見せたが、マーケットからすれば『想定内』の対応としてむしろ失望売りが殺到した。売りが売りを呼ぶ展開が止まらなくなってきた」(アナリスト)
日本株は「米国株市場の映し鏡」と言われるように、米国の暴落相場の影響をモロに受けている面も大きい。
「NYダウは直近1週間で4000ドル以上下げて、あっさり節目の2万ドルを割り込んだ。3月16日にはサーキットブレーカーが発動するなど株価が下げ止まらず、1987年のブラックマンデー以来の下落率を記録した。ダウ平均はトランプ大統領の就任時の水準を下回り、いよいよ危険水域に入ってきた」(前出・アナリスト)
米連邦準備制度理事会(FRB)が緊急利下げで対応に動いたが、焼け石に水。米国株がさらに下がれば日本株も連れ安で底まで落ちていく。その先には日経平均株価1万5000円割れも十分にあり得るーー。
マーケットではそんな声すら出始めているのだから、穏やかではない。