イタリアが「パンデミックの震源地」と成り果てたシンプルな理由

優先順位を誤ると「全て」を失う

「日常生活を変えないように」

どうやらイタリアでは、「政治の失敗」が新型コロナウイルスの爆発的感染を招いてしまったようだ。

https://www.nytimes.com/2020/03/21/world/europe/italy-coronavirus-center-lessons.html

上記ニューヨーク・タイムズ紙の報道によれば、当初、イタリアの政治家たちはコロナ・ウイルスの影響で自国経済が悪化することを何よりも恐れた。そのためウイルスの脅威を過小評価し、「感染を恐れて日常生活を変えないように」と国民に呼びかけたという。

中でもイタリア与党「民主党」のニコラ・ジンガレッティ党首は先月27日、「ミラノでの食前酒」と題した自撮り写真をフェイスブックに投稿。パーティで若者らと元気よく乾杯する自身の映像を公開した。

それから10日後、ジンガレッティ党首は自身が新型コロナウイルスに感染したことをフェイスブックを通じて明らかにし、国民に警戒を呼び掛けた。

しかし、とき既に遅し。この党首をはじめ自国の政治家たちから「ウイルスは恐れるに足らず」という誤ったメッセージを受け取ったイタリア国民は、ナイト・ライフなど普段通りの生活を楽しんだ。

 

結果、瞬く間にウイルスは広がり、3月24日現在、感染者は累計6万3927人以上、死者数は6077人以上に達している。

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