2020.04.19
# フランス

フランスで「1ヵ月ロックダウン」を経験、私の精神に現れた「変調」

続く「異常事態」に疲労困憊…
大野 舞 プロフィール

そこで助けられているのは新しい形での人との繋がりだ。同じアパートに暮らす隣人が子供たちへ、とイースターのチョコレートを玄関先に置いていってくれた。夜の8時になると、医療従事者たちへのエールとして人々が窓を開けて拍手を送る習慣もできた。それを繰り返しているうちに、向かいの建物の人と毎晩8時に声を掛け合うようにもなった。

 

子供たちはテレビ電話をつないでお友達とおやつタイムを過ごす。また、ストレスが溜まりすぎないようにと散歩に出かけた時に、ベランダに出ている友人と歩道から軽く会話をすることもある。こうして人々が工夫をしながら生活を続けている姿が実際に垣間見られるだけでもホッとする。

ロックダウン生活が始まりほぼ1ヶ月。窓を開けると、いつも聞こえていた車の音がかなり減り、ちょっとどこかの田舎の家にいるかのような錯覚に陥る。ふと空を見上げれば、飛行機も飛ばなくなった青い空が広がっている。たかが1ヶ月、されど1ヶ月。ここで見えた新たな景色は待っているいつかの新しい生活につながっている。

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