2020.05.21
# 週刊現代

コロナで「資産を失う人」と「増やす人」どこで差がついてしまうのか

コロナにおける「マネーの鉄則」
週刊現代 プロフィール

「外貨保険の中には、海外の国債で金利が下がってきたせいで、約束した金利が払えなくなり、販売が打ち切られているものも出てきました。こうした比較的利回りの良い保険は、持ち続けたほうがいいでしょう」(板倉氏)

外貨預金は、持ち続けるべきか、思い切って解約するべきなのだろうか。今回のコロナ・ショックが過去の経済危機に比べて特徴的なのは、円高に振れていないことだ。

リーマン・ショックの時は「有事の円買い」が起こり、円が1ドル80円台まで急伸した。今回は一時、100円近辺まで円が買われたとはいえ、その後、111円までドル高に戻っている。

「ドル高が進むのは至極当然といえます。日本は現在、日銀による大規模な量的緩和を続行中ですが、アメリカの経済規模の4分の1しかない日本が、アメリカと同じだけおカネを刷っている以上、今後は長期的に見ても円安ドル高傾向が続いていくでしょう」(マーケットアナリスト・豊島逸夫氏)

こう考えれば、外貨預金の中でも特に米ドル建て預金を増やしていくことにメリットがありそうだ。過去の円高の際に積み立てた外貨預金をわざわざ解約する理由は見当たらないということになる。

 

ただし、米ドル以外は全体的に暴落しており、手放すタイミングを検討したほうがいい。投資アドバイザーの岡村聡氏もこう語る。

「今後も円安傾向は続くでしょうから、私はアメリカに資産を振り分けていくことが大切だと考えています。リスクが取れるなら米株を物色したいが、そうでないなら米ドルの外貨預金を積み上げていくのは有効な資産防衛戦略の一つです」

仮に円安が続いていくとすれば、日本は徐々にインフレが加速していくことにもなる。こう考えれば、いまは日本円で現金を持ち続けるのはリスクともいえる。

自分の残り時間を考える

資産防衛の観点から見れば「金も検討の余地がある」とは、ワールド・ゴールド・カウンシルの日韓地域代表を務めたことのある前出の豊島氏だ。

「金は欧州債務危機を機に、1900ドル/1トロイオンスまで高騰しました。いったん下落した後、最近になって1600ドルを付けるなど再び上昇してきています」

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