小学校単位の取り組み

筆者の子供が通う小学校は、休校延長を見越していたかのように、政府が休校延長を発表する前日には「クラスのオンライン・ミーティング」を開始すると告知していた。前回の記事で「オンライン授業ではなく、あくまでも自宅学習」と書いたが、すわオンライン授業開始かと筆者は緊張した。しかし実際は、「Microsft Teams」というチャットツールを使用したクラス会のような内容だった。担任教師がホストになり、週1回から2回、クラスでビンゴ大会をしたり、クイズを行ったりしている(クイズの内容は、そのタイミングで課題として取り扱っている内容が中心)。

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画面越しとはいえ、3月16日の休校スタート以降は顔を合わせていないクラスメイトや担任教師との邂逅はエキサイティングなイベントのようで、子供がオンライン・ミーティングをしているとデバイスからクラスメイト達の興奮した声が聞こえてくる。筆者の子供も、久々のオランダ語会話にイキイキとしていた。

タブレットの画面越しにビンゴを楽しむオランダの子供 (c) Kim Veldema

このオンライン・ミーティングは、他の現地校でも同時期に徐々に取り入れられているようで、同じようなイベントが行われていると漏れ聞いている。オランダには、教育文化科学省や関連組織が新規に立ち上げた遠隔教育に関する情報提供サイトや、小学校や中等教育校に属する教師たちがノウハウを共有するサイトがある。そういった場で情報がシェアされるため、遠隔学習に効果がありそうな方法はオランダ国内に広がりやすいのだと推測できる。

更に学校は、親の精神状態にも気をまわしてくれた。4月中旬、小学校から「親のメンタルヘルスケア」に関するメールが届いたのだ。「在宅仕事に加え、運動コーチや講師の役割をしなくてはいけなくて、お疲れですか? または、ゲームやTikTokしかしない子供の対応に不安や孤独を感じますか? そんな時は、ここに連絡して」と専門機関のリンクが添付されていた。興味本位で覗いてみると、クリニックではなく、親子コーチングを行う組織のホームページだった。

親子ともども、孤独になりがちな家庭学習を学校に支えられている