安易な「お弁当」販売は危険
コロナショック後、筆者は保健所に確認のため、問い合わせの電話で質問をさせていただいた。やはり、この見解で間違ってはいないようだ。
しかし、保健所もこのコロナショックの状況下、「皆様大変な時期なので、すぐに指摘・指導とは考えておりませんが、何らかの形でこの法令に関する知識を認知していただきたい」との話を聞いた。

筆者は表現は悪いが、法令以上に危惧していることがある。それは飲食店は「温かいものは温かく提供、冷たいものは冷たいまま提供」という鉄則がある。一方、「お弁当」に関しては、温かいまま盛りつけ蓋をして陳列することは多大なるリスクなのだ。
特にこれからの時期は気温も上がり、食中毒リスクが上がる。飲食店としての各々の知識・経験がプロであったとしても、「お弁当」を商売にすることに関しては素人が多いのが実態だ。
町のお弁当屋さんに行くと、注文してからご飯等を盛りつけ、蓋をする。現状テイクアウトデビューのお店のお弁当の多くは、作りだめしたものを陳列している。これだとすぐに提供できるが、一方でリスクもある。しっかり蓋をする前に、“熱”を取らなければならないからだ。