大臣も「使ったことがない」
さらに呆れるのは、政策を進めた政治家たちの当事者意識の低さだ。先の中谷氏が2019年2月の総務委員会で質問した際の議事録をみると、なんと当時の総務大臣、副大臣、政務官の政権担当者全員が、マイナポータルでの申請を利用したことがなかったと述べている(https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=119804601X00320190219&spkNum=50)。
〈○中谷(一)委員 マイナポータル、ネットの方の操作については利用されたことってございますか。
○石田国務大臣 私は利用しておりません。
〇鈴木(淳)副大臣 私もまだ利用したことはありません。
〇佐藤(ゆ)副大臣 私も、使ってみたいと思いますが、まだ使っておりません。
○大西大臣政務官 使ったことはございません。
○國重大臣政務官 一応、どういうものか確認したことはありますけれども、実際に実務として使ったことはありません。
○古賀大臣政務官 なかなか利用し切れていないというのが実情でございます〉
○石田国務大臣 私は利用しておりません。
〇鈴木(淳)副大臣 私もまだ利用したことはありません。
〇佐藤(ゆ)副大臣 私も、使ってみたいと思いますが、まだ使っておりません。
○大西大臣政務官 使ったことはございません。
○國重大臣政務官 一応、どういうものか確認したことはありますけれども、実際に実務として使ったことはありません。
○古賀大臣政務官 なかなか利用し切れていないというのが実情でございます〉
制度を所管する官庁の首脳5人が、制度開始から4年が経った昨年の時点で、使ったことすらなかったマイナポータル。この非常時に、緊急性の高いコロナ給付金交付のために使うのは、とてもではないが荷が重い。