2020.05.14
# 新型コロナウイルス

中国アリババ、ファーウェイの「コロナ対策」が国家を超えていた…!

中国発「コロナ・テック」のヤバい実態
田中 道昭 プロフィール

検査機器は「わずか20秒、精度は96%」!

まずは中国のテック企業が行った感染対策から見ていこう。

中国はすでに国家プロジェクトとして、デジタルインフラが構築されてきたことは、皆さんご存知のことだろう。一方で医療においては、デジタルシフトがやや遅れ気味だった。ところが今回の新型コロナ禍を機に、一気に医療のデジタルシフトが加速したことは注目に値する。これは我が国のデジタル対応を諮る意味でも大いに参考とするべきだろう。

感染爆発が起きてからの、そのスピードは圧巻の一言である。

まず医療コンテンツサービスを展開する「平安好医生」や「丁香医生」によって感染状況や予防知識を人民に知らせるアラートアプリが開発され、一気に中国全土に広がった。中国の約14億人のほとんどに、新型コロナウイルスの知識が浸透したわけだ。

即座に医療機関も民間企業と協力して「医療」と「インターネット」を融合させ、ネット問診や情報提供、医薬品の配送など、一気通貫のプラットフォームが構築された。

コロナ感染者が訪れた場所がわかるアプリ photo/gettyimages
 

検査体制も迅速にデジタル対応されていった。

たとえばアリババは、すでに新型コロナのAI診断システムを開発している。このAIは5000例の新型コロナウイルス患者のレントゲンデータを学習し、胸部をCTスキャンすることにより陽性患者を判別するという。しかも96%もの精度をもち、所要時間はわずか20秒という。

もちろん、この技術は陽性患者の内、症状が出ている患者が対象となり、現在のPCR検査とは性質が異なるものではある。しかし、日本でも一人のPCR検査に15分から30分を要するとされており、検査を増やすフェーズに入っているとされる日本でも注目の技術となるのではないか。

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