2020.05.14
# 新型コロナウイルス

中国アリババ、ファーウェイの「コロナ対策」が国家を超えていた…!

中国発「コロナ・テック」のヤバい実態
田中 道昭 プロフィール

武漢市での感染爆発の際に、中国政府は大規模専門病院「火神山医院」と「雷神山医院」を短期間に建設して見せたが、この病院のオペレーションを支えるICT基盤の運用は、ファーウェイの5G基地局設置の支援なくしては不可能だっただろう。

ファーウェイは、政府や各省、通信事業者などを連携する「5G技術に基づく病院ネットワーク構築標準」の制定を19年に開始していた。すでに中国では5G技術をフル装備した「スマートホスピタル」や「スマートヘルスケア」の社会実装が本格化していたわけだ。

このようにデジタルインフラによる構築が先行して行われていたことが、未曽有の危機への対策を支えていたと言えるだろう。しかもこの難局を機にさらに発展を見せる勢いだ。

コロナの最中もファーウェイの5Gステーションが増設されていた photo/gettyimages

まさに中国・経済人による最先端技術を駆使した危機対応能力の驚異的な実力を見せつけられた思いだ。

迫りくるグレーターチャイナの波

こうした状況を見て、筆者はあらためていろいろなことを考えさせられた。

現在、各国は新型コロナウイルスへの対応に追われているが、緊急非常事態においては、中国のような従来からの統制型国家のみならず、民主的な先進各国でも国民を統制せざるを得なくなってしまう。こうした状況で「中国式デジタル資本主義」の強さが際立った面は、否定できないだろう。

 

現在、各国に求められているのは、経済活動の維持と、ウイルス感染の拡散防止である。経済活動を活発にしようとすればウイルスは拡散し、ウイルス拡散を防ごうと思えば経済活動は停滞する。

この二律背反する対策の両立を「中国式デジタル資本主義」は、彼らが得意とするリーンスタートアップ的な高速PDCAを回して実現しつつあるように思えるのだ。

こうした中で、いま私たちが判断を迫られているのは、米国式デジタル資本主義と中国式デジタル資本主義のどちらが、本当に優れているのかということである。

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