2020.06.02
# 日本株

コロナで暴落した「日本株を買い漁る人たち」の悲しい末路

高リスク銘柄から買われている…
大川 智宏 プロフィール

「後追い」は危険だ

(1)それなりの頻度で発生していること、(2)相場全体の急反転の初期に起こりやすいこと、(3)発生しても長続きはしないこと、がそれだ。

このうち特に重要なのは(2)と(3)で、その後の相場の見通しや銘柄選択を占うひとつの指標になる可能性を秘めている。

たとえば(2)だが、反転相場の初期に起こりやすいという前提で、足元でこの現象が観察されたという事実を踏まえると、今後も短期的に市場が上昇するポテンシャルを有していると読み替えられる。

ただし、前ページの図を見ても分かるように、その後に上昇するとはいえ一瞬だけ急騰して天井を打ち、すぐに調整に入ってしまうパターンが多く見受けられる。というより、そのケースがほとんどだ。

 

そのため、長期的な上昇相場を期待するほどの吉兆にはなりえない。あくまでも短期的な相場の潮目の変化をとらえるという程度で、過度な期待は禁物だろう。

また、(3)は戦術的に重要で、「今は低PBR、低リターン、高ベータがアウトパフォームしていても、その銘柄の後追いは危険」ということになる。

今まで下落し続けていた銘柄が反転したわけなので、そこに相乗りして上値を追いたくなるのが投資家心理だが、この低クオリティ相場は一瞬で終わってしまう。今のご時世は、「質の良い銘柄が割高でも買われる」というのが基本的なスタイルだ。

昨今のパッシブ主体の需給や、ROE至上主義の蔓延などの様々な事情を考慮すると、この基本的な流れは構造的に変わりそうにない。そのため、もしこの低クオリティ銘柄を保有している場合は、ある程度のリターンが得られた段階で利益を確定するか、手を出さずに新しいアイデアへとシフトすべきだと考えられる。

低PBRや高ベータ株は、相場の暴落時に逆張りで仕込むという恐ろしいほどの胆力を持った人間だけが瞬間的に大きな利を得られるギャンブルのようなものだ。

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