黒人男性が語った、「正しい逮捕のされ方」
私はかつてニュヨークで働いていた時、いつも上品な装いをする黒人男性の友人からこんな話を聞いたことがある。「黒人は同じ学歴と職歴があっても、白人よりも出世が2、3年遅いから、知的に見えるような服を選んで着ているんだ。それにラッパーみたいな格好をして街を歩いていたら、警察にすぐに撃たれちゃうよ」と。

彼曰く、黒人の住民は警察に少しでも抵抗するとすぐに射殺されるから、逮捕されそうになったら絶対に抵抗せずに、両手を挙げて武器をもっていないことを示す、“正しい逮捕のされ方”を子供の頃から親に教わるそうだ。
また、黒人男性は車を運転中にも、ちょっとしたことでパトカーに止められてしまうから、その友人は車を運転するときは同乗者が絶対にドラッグをもっていないか確認し、運転免許証と車検を絶対に忘れないよう気をつけているという。
「警察に目をつけられたらお終いだ……」と彼は言っていた。このような日々の恐怖と向き合いながら黒人は生きているのだ。