GAFAが世界をリード…「ニューノーマル」で激変するビジネスモデル

「リアル」からの決別は必至
野口 悠紀雄 プロフィール

アメリカではネット通販が増加

他方で、アメリカでのネット販売は増えている。5月の前年同月比は30%の増加だ。ネット販売に注力し始めたウォルマートは、ネット販売が前年同期比で7割増となった。

「ZARA」などで知られるアパレル世界最大手インディテックス(スペイン)は、1200店舗を閉鎖すると発表した。新型コロナで業績不振に陥ったためだ。

他方で、同社のネット通販の売上高は前年同期比50%増で、4月単月では95%の伸びだった。このため、ネット通販の売上比率を、19年の14%から22年には25%に引き上げるとしている。

facebook・SEO マーク・ザッカーバーグ(photo by Gettyimages)

Facebookは、5月19日、小規模事業者向けにECサービス「Facebook Shops」の提供を開始すると発表した。事業者は、用意されているカタログから販売したい商品を選び、カスタマイズして出品することが可能。

実店舗からネットへのシフトは、感染第2波への備えとなるだけではなく、顧客の要望によりよく応えることにもなる。

つまり、これが小売業における「ニューノーマル」を示しているのだ。

これまでも「アマゾン・エフェクト」ということが言われてきたが、それがコロナ禍の中で加速しているのだ。

もっとも、日本においては、コロナによってネット通販が顕著に増えたことは確認できない。

microsoft創業者 ビル・ゲイツ(photo by Gettyimages)

総務省の家計消費状況調査に、「インターネットを利用した支出額」(2人以上世帯)の数字がある。2020年4月においては、1万4622円だ。

ところが、2019年には1万4000円を超える月が続いており、10月には1万7000円程度となっていたので、コロナで格別増えたわけではない。

 

また、消費者庁が実施している「物価モニター調査」でも、利用回数は「月に2~3回程度」との回答が、2018年3月の29.4%から2020年6月に34.9%に上昇してはいるものの、全体として顕著な増加傾向は見られない。

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