2020.07.15
# ライフ

女性用風俗「No.1セラピスト」が語った、女性が本当に求めているモノ

「カラダの関係」だけではなくて…
菅野 久美子 プロフィール

本物の彼氏や恋人のように

「美男」の経営者であるAさんは、さわやかな30代のイケメン男性だ。聞けばAさん自身も経営に携わる前は、セラピストとして働いていた経験があるという。その経験をもとに現店舗を立ち上げた。

女性の利用者が「女風」を求める動機について、Aさんはこう語る。

「女性用風俗を利用するお客様の目的は、性欲やストレスの解消、寂しさの解消、経験豊富なセラピストに触れてみたいという興味、主にこの三つですね。男性用風俗に比べると、性欲だけを解消したいというお客様は少ないと感じます。心を満たされたいという方が7割で、純粋な性欲解消は3割といったところです。一番は、心の安定だと思います。利用者の多くが、心を回復されたいと思っているのではないでしょうか」

一番多いニーズは、セラピストと本物の彼氏や恋人のようにイチャイチャして、疑似恋愛を楽しみたいというものだ。もちろんそれだけでなく、会っていきなり犯されたい、男性を縛りたい、ビンタして欲しいなどなど、女性たちの要望は多種多様で、時にはアブノーマルなこともある。そうした要望にも、セラピストが承諾すればできる限り対応しているという。

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女風の利用者には、既婚女性も多い。特に切実なのは、セックスレスだ。

中には、夫公認で女性用風俗を利用するという女性もいる。男性のほうが「どうしても、そういう気持ちになれない」ため、外での性欲解消を容認している夫婦である。たいそうな年の差カップルかと思えばそうでもなく、同世代で夫婦仲も悪くない。むしろ女風に通ったおかげで夫婦円満となり、家庭生活も幸せになったという女性たちの本音も、ここでは当たり前のように飛び出す。

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