子どもの知力を育てる、ファンタジー本『怪奇漢方桃印』のスゴい中身

「おしり探偵」を超える作品
講談社 第六事業局 プロフィール

物語は異世界への入り口

文学の一大ジャンル・ファンタジーは、名作であればあるほど「ここでないどこか」に私たちをいざなってくれる。

世界最古の文学といわれるギルガメッシュ叙事詩では、勇者エンキドゥとギルガメッシュ王の戦いに、メソポタミアの人々は手に汗にぎり、神々の存在を信じる原動力となった。

ファンタジーの系譜は連綿とつむがれ、『指輪物語』(J・R・トールキン)や『ナルニア国物語』(C・S・ルイス)などの英国児童文学ブームをけん引した壮大なファンタジーへとつながり、最近では「ゲームオブスローンズ」の原作でもある『氷と炎の歌』(ジョージ・R・R・マーティン)など、時代の代表作を生み出し続けている。

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また「昔々あるところのだれかの物語」は、よみやすい短編として口伝され、地域で語り続けられた。民話は「イソップ」童話や「グリム」童話などの形で、精力的な民俗学者や研究者たちの力をかり、集められ、まとめられ、私たちを物語へといざなう。海外留学等では、世界共通言語となる、こうした物語への知見は教養上欠かせないという。

日本でも「今昔物語」の昔より、愛されたお伽話の世界は、近代では柳田国男が『遠野物語』を説話集として編むなど、「こどもが読む初めてのお話」「人間としてどう生きるべきかの教訓」として今も欠かせない心のエネルギーだ。

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