2020.07.18
# 政治

なぜ「安倍」は評価が落ちて、「吉村」と「小池」は人気が上がったのか…?

日本全国に広がる「違和感」の正体
小野 一起, 竹中 治堅 プロフィール

支持率「格差」の背景

竹中 感染症は一地域にとどまる問題ではありません。日本全体の問題です。特に東京で感染が広がると全国と行き来があるので影響が大きいです。従って、特措法、感染法、地域保健法の仕組みを再検討し、危機時には政府がきちんと指導力を発揮、関与できる体制を整えておくべきだと思います。感染症に限らず危機時に地方自治体が機能しなかった場合に、中央政府が対応できるように検討しておくべきだと思います。

そういえば、バブル崩壊期に信用組合に対する監督権限を直接内閣がもっておらず、信用組合の経営危機への対応に難渋したことを思い出しますね。

小野 コロナ危機の中、安倍政権の支持率が下がる一方で、東京都知事の小池さんや大阪府知事の吉村さんは支持率を高めていますね。府民や都民、国民全体から見ても、知事の活躍が際立っているように見えていると思います。

竹中 それは、何に責任を持っているかという違いでしょう。

 

コロナ危機は、3密に直面している都市でより深刻な問題です。ただ、安倍政権は感染者ゼロの岩手県のことも視野に入れて政策を打つ必要があるのです。例えば一斉休校だって、東京都だけならば大きな違和感はなかったかも知れません。それを岩手も含めて全国でやればいろんな不満も出ます。

そういう意味では大阪や東京という都市にフォーカスして、一定の均質性のある都民や府民に対して政策を打ち出し、発言したりする知事たちの方が政治家として腕を振るいやすいのは事実でしょう。

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