3歳女児放置死の悲劇…「自己責任化」された親たちが直面するもの

「親であること」を支えるフランスの福祉
安發 明子 プロフィール

子どもたちは長期休暇に週単位のキャンプに参加したり、週末はアクティビティを提供している場所に通う。1回あたり3日まで施設や里親宅に一時的に預かることもある。

不登校は「生きづらさ」の症状であってケアすべきは不登校ではなく原因は他のところにある。一緒に過ごし様々なアクティビティを共にする中で生きづらさが改善されていくように導く。

専門家が複数かかわり、民間団体による臨機応変な方法で相手に合ったスタイルの支援を追求し、家族のライフスタイルが誰にも無理のない形で軌道に乗るよう見守る。

母親が機嫌がいいと子どもも1日調子良く過ごすが、母親が機嫌が悪いと子どもも落ち着きがなくなったり気を引こうといたずらをしたりしてますます母親をイライラさせ悪循環に陥る。

母親が何に困っているか言語化できるようになり自ら解決していくのをサポートすることが重要であると言う。

 

手厚いように思えるが、この県では子ども1人を施設措置すると1日あたり日本円で2万3000円のコストとなる。対して在宅教育支援は1日1時間で8500円で家族全員にかかわることができる。

子どもは好ましくない環境で育つ時間が長いほどリカバリーに時間がかかるので、予防の時点で集中的にケアして保護の必要がないようにすることはコスト削減につながっている。

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