『不時着』の次に『雪の女王』を観る人が多い!?
『愛の不時着』沼にハマった人たちの多くが、ヒョンビン沼で動けなくなっている。そして彼の過去作をさかのぼる“ヒョンビンまつり”で、睡眠不足になっている人も少なくないようだ。
先日、私が15年前にメチャクチャハマった『私の名前はキム・サムスン』という韓国ドラマ史上に残るヒョンビン出演のドラマについて、記事を書かいた。「キム・サムスンは本当にいいドラマだった」という賛同のコメントもたくさんいただいたが、他のヒョンビン出演作について語る方もとても多かった。みんなヒョンビンまつりで彼について語りたいのだ。
中でも目立ったのは、「私は今、『雪の女王』にやられています。このドラマのことも書いて」というもの。Paraviをはじめ、多くのサイトで配信されていることもあり、ネクスト『不時着』になる人が増えているようだ。
そこで「今観るといいかもヒョンビンドラマ・勝手に考察シリーズ」第二弾で、今回はドラマ『雪の女王』編をお届けしたいと思う。

ヒョンビン人気は、ネチズンから火が付いた
『雪の女王』の話に移る前に、ヒョンビンのテレビドラマの歴史を少しさかのぼってみよう。
ヒョンビンのドラマデビューは、2003年の『ボディガード』(KBS)にちょい役として出演したのが最初だ。ちょい役だったにも関わらず、韓国ネチズンたちの間では、「あの人誰??」と話題になった。当時仕事のために、私は韓国サイトのDaumとnaverのアカウントを持っていた。当時のDaumとnaverは、日本のmixiのような作りで、いろんなコミュニティを作ってファン同士で交流するというスタイルだったが、そこで「『ボディガード』にちょこっと出ていたあの男性誰?」の書き込みがめちゃくちゃ盛り上がっていたことを覚えている。
私自身は、青春シットコム(コント形式で笑い声とか観客の音声が入る青春ドラマ)の『ノンストップ』(ヒョンビン出演は2003年MBC)という番組で彼の存在を知った。その青春ドラマでは、やさしくてかっこいいけど、かなり頼りないダメ出し多数の大学生という役柄でヒョンビンは出演していた。笑うとえくぼがかわいくて、お世辞にも演技がうまいと言えない。でも、そんな普通ぽさが受けて、ファンを確実に増やしていった。まさか、16年後に背筋がシャキッと伸びた北朝鮮の将校を演じる俳優になるとは、当時はまったく思ってはいなかった。
その後、ヒョンビンは『アイルランド』(2004年MBC)というドラマに出演。このドラマはかなりキテレツな内容でカルト的に人気があり、私もぶっちゃけハマった口だが、このドラマの話はいずれできればと思っている。
ドラマで話題になり始めた頃の彼は、みんなから「ビニ」という愛称で呼ばれ、サムスン後は劇中内でも呼ばれていた「ホニ」(ハニーのこと)と呼ぶ人もいた。どちらかというと、年下の男の子キャラだったのだ。
