「再びクジラを給食に」? 税金でクジラ肉を守る、自民党の時代錯誤

いまこそ市場原理に任せる決断を
松岡 久蔵 プロフィール

余談だが、二階氏は地元思いが行き過ぎている部分もある。国連が2015年に制定した「世界津波の日」がそれだ。

津波の日というと、2011年に発生した東日本大震災の3月11日だろう、と誰しも考える。しかし、日本政府が提案したのは11月5日。これは和歌山県で幕末の1854年に発生した大地震の際、二階氏の地元選挙区にある村のリーダーが村民を救ったエピソードにあやかったものなのだ。

 

流石にこれには、「貴重な話なのはわかるが、国連でまで地元PRはいかがなものか」(外務省関係者)とひんしゅくを買っていた。捕鯨・鯨食問題についても、二階氏など捕鯨推進派議員の行き過ぎがないか、しっかりと検証されるべきだろう。

筆者は、クジラは政治に最も翻弄された動物だと思っている。過剰な反捕鯨ではなく、また不自然な「国策」で持ち上げられるのでもなく、鯨肉がひとつの食材として、これまでの複雑な歴史を知らない世代からも真っ当に、そして身の丈通りに評価されるようになることを望んでいる。

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