2020.07.20

三浦春馬さん、関係者が語る「プロ意識の塊」のような青年の横顔

並々ならぬ責任感の持ち主だった
現代ビジネス編集部

何度も仕事をしたという編集者はこう振り返る。

「いつもまったく偉ぶることなく、気持ちよく仕事をさせてもらいました。しかもとても思慮深い方で、インタビューの仕事をすると『取れ高』が素晴らしかった。芸能人の方のなかには、抽象的な話をするせいで、インタビューをしたはいいけれど、原稿にしようとすると使えない部分ばかり…という方もいらっしゃいますが、三浦さんは、こちらが何を期待しているのかをしっかりと把握し、具体的なエピソードとともに語ってくれました」

映画『進撃の巨人』の舞台挨拶(2015年)〔PHOTO〕Gettyimages
 

しかし一方で、そうした周囲への配慮が、本人のなかに様々な葛藤を生んでいた可能性もある。前出の『日本製』に関するインタビューで、「モデルプレス」の取材に彼はこう答えていた。

〈僕は、いつだって自分よがりだったと思うんです。ありがたいことに、周りの環境や人に恵まれていたからこそ好きなことができているけれど、夢を叶えるために『1度思い描いてしまったから』とか、1度やりたいなと思ったことを何かの理由をつけて諦めてしまったり、妥協してしまったりすることの方が、気持ち的にも具合が悪くなっちゃうなと思います。

もちろん誰かを思って諦めなければならないとか、誰かのことを守らなきゃいけないから手を引かなければならないとか、そういうことの大切さもあると思う。でも5年後、10年後を見た時に、夢を叶えられなかったら言い訳をするんだろうなと思って。なので、大切な人たちに自信を持って、胸を張って「こうしてきたんだよ」と話せたら良いなと思っています〉

自分の仕事を突き詰めたいという意欲を語る一方で、それを「自分よがり」として相対化してしまう意識が、三浦さんの言葉の端々から垣間見える。もしかすると自分は「自分よがり」なのかもしれない、そんな意識が、何かをきっかけに噴出し、強烈な苦悩へと変わっていたとしたら――。

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