2020.07.25

「レズ風俗」にハマる女性が続出中…知られざる「新しい快楽」の秘密

そこでは何が行われているのか
御坊, 天野 しゅにんた プロフィール

天野:実際に編集部の女性が、デートコースを体験したそうなんですよ。ボイ系のキャストさんとお茶をしたとき、ケーキを「あーん」ってしてもらったそうです。男性にされたら気恥ずかしすぎて拒否感が出そうだけど、そのキャストさんがものすごく自然にされたんで、思わず応えてしまったのだとか。わかるなぁ、と思いました。女性同士のほうが、甘えのハードルが低くなるのかもしれません。友だちの延長線のような感覚でできるけど、ちょっとドキドキする。

御坊:「あーん」のシーン、ぜひ作品でも見てほしいですよね! これ、女性同士だからいいんですよね。異性愛が基本の少女漫画では、デートで「あーん」なんて、いまどきベタすぎて描けないんじゃないですか。

天野:そうかもしれません。百合モノの世界では食べ物や洋服をシェアするシーンは定番ですね。男女間の恋愛でも、彼の家に泊まりにいって服を借りたらブカブカだった、という“彼シャツ”の表現がありますが、本当に「共有する」というのは同性カップルならではだと思います。

御坊:レズ風俗店のキャストとお客様となると、友だち同士にはない距離感もあるので、家族にも友人にも話せないことを聞いてもらいたいという気持ちが出てくるのでしょうね。特に性的なことや身体の悩みは打ち明けづらいもの。大人になればなるほど、話せないことが増えていく。秘密の関係だからこそ、話せるんだと思います。

天野:それはわかる気がします。

 

自分がどうしてほしいのか言えない

御坊:倫は初めてのレズ風俗体験で、性的な行為を楽しむことに躊躇していますよね。「エロいと思われて嫌われたらどうしよう」と思って、開放的になれない。

天野:自分がどうしてほしいのかを言えないんですよね。性のことだけでなく、日本人女性は自分は何が欲しいのかをはっきり言語化できる人が少ないんじゃないでしょうか。私自身も優柔不断だし、希望があっても「これをいって嫌われたらイヤだなぁ」と思うこともよくあります。

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