御坊, 天野 しゅにんた
御坊：ご利用の前に、「エッチな人間だと思われませんか？」と問い合わせをされるお客様、実際にいらっしゃるんです。それに、うちのグループでは予約時、キャストに自分の希望を伝える「伝言欄」というシステムがあるんですが、空欄のままという方は少なくないですね。
ご案内時にキャストらができるだけ希望を汲み取ろうといろいろ質問しても、「うん」「いいえ」ばかりで、何をしたいのか見えない……というのはよくあることのようです。それでも会話の端々からその人のパーソナリティや思い、したいことをキャッチしてご案内します。
天野：「倫」はそこを乗り越えることで、少し前に進めたと思うんですよね。
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御坊：きっと何段階か必要なんでしょう。お客様も何度か指名されて、回数を重ねると自分の希望を伝えられるようになるそうです。そもそも、レズ風俗店でビアンコースを申し込んでおいて、「エッチな人間だと……」って心配するのも不思議な話です。もともとそういうことをするところやで！ と言いたい（笑）。
天野：変と思われたくない、普通でいたい……というより「はみ出すのが怖い」んじゃないでしょうか。御坊さんからお客様のお問い合わせには、どうお返事するんですか？
御坊：「大丈夫ですよ」「ご安心ください」と。きっとそういってほしいんだろうなと思います。
天野：背中を押してほしいんでしょうね。
御坊：でも最後に決めるのは、自分自身なんですよね。「倫」も、決断をしなければならないシーンがたびたびありますね。そのときにレズ風俗キャストが、素敵な方法で決断を促しているのが印象に残りました。
天野：自分で決めるのが怖い、という感覚が私にもあるんですよ。積極的に行動する、自分で決断するって、責任が全部自分にのしかかってくるんですよね。そこを誰かにさりげなく分担してほしい……という気持ちを持っている人って少なくないと思います。
