雪だるまの芯をつくる

美香さんは投資を続けながら、本を読む、セミナーに出るなどの勉強をさらに続け、直販投信を数本買い足し、勉強のためにETF(上場投資信託)やインデックスファンドなども少しずつ購入した。そうして毎月一度、投資信託の評価額を集計したら、その増え具合、減り具合で、身に染みて感じることがあったという。

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「ロバート・キヨサキ氏の『金持ち父さん貧乏父さん』シリーズの本を読んで気がついたんですが、彼はいろんな本を出しているけれど、結局、ひとつのことしか言っていないんです。『あなたは月に資産をいくら買っていますか』と。たとえば給料が20万円で月に1万円、投資信託を積立している人なら、その人は1万円しか資産を作れていない。残りの19万円は消費と浪費で消えているんです。毎月、自分で資産を集計して、それが実感としてわかったから、無駄なものを買うのは我慢して、雪だるまの芯になる資産をまずは作ろうと思いました。洋服や化粧品の代わりにファンドを買うという感覚です。今はこれを徹底してやるべきだということに、少しずつ気がついたんです」

消費と浪費を見つめ直すこと、そのあとは、資産を増やすやり方を考える必要があると感じた Photo by iStock

長期投資というのは、複利でお金を殖やしていく。最初は小さな額のお金でも、時間とともに大きく膨らむ。雪だるまを転がしながら大きくしていくイメージだ。大きくて立派な雪だるまを作るには、しっかりした芯が必要。だからこそ、まずは芯になるお金を作っていく感覚が大切なのだ。

「亡くなった母に、人はどん底を経験しなければ本物になれない。あなたはそれを経験していないから心配だと言われたことが、心に残っていました。まさにこの時期の私はどん底。楽に手に入れたお金では成長できない。お金を通して忍耐を学んだ貴重な時期でした」