2020.07.25

女性が「女同士のプレイ」を初めて見て感動…! レズ風俗のスゴい効果

ただ「気持ちいい」だけじゃない
天野 しゅにんた, 御坊 プロフィール

天野:ストーリーが進んだら、まだ何人か増えることになると思います。

御坊:キャスト同士でもいろいろとドラマが起きそうな予感がしますが……実はうちでは、キャスト同士の恋愛は厳禁です。キャスト同士も恋愛対象になりうるのはレズ風俗ならではですが、僕は開店当初、それに気づいていなかったんですよ。おかげでトラブルが絶えなかったので、禁止にしました。

天野:それは大変そうです(笑)。

 

「百合モノ」の現在地

レズ風俗は、女性たちの性の現在地を示しているのではないか。女性とはこうあるべき、という抑圧を日常的に受けている女性たちが、自分の身体とキャストの身体、そしてふれ合いをとおして、女性である自分を確認し、取り戻していく。『愛されてもいいんだよ』の「倫」はこの先、どこに向かうのだろう。

御坊:天野さんの作品は、“百合モノ”というジャンルに属するものだと思うのですが、そのジャンルの作品は、どういう方が読まれているんですか?

天野:基本は男性読者が多いんですが、私の作品に関しては女性の読者さんも多く、レズビアンの方も読んでくれているという声をいただきます。「女性同士であること」にリアリティを感じて、自分の生活と地続きにある世界のお話として読んでくださる方も、現実とはちょっと離れたファンタジーっぽい作品を好まれる方もいますから、人それぞれですね。

御坊:いまは女性も、「百合モノの漫画や小説が好き!」と公言しやすくなっているんですか?

天野:だいぶ市民権を得てきたと感じます。公言しても、「あ、そうなんだ」と受け止められているようです。とはいえ、聞く人によっては驚かれるのかもしれないけど……。

御坊:レズ風俗にも通じるものがありますね。利用するのを悪いこととは思っていないにしても、人には知られたくない方が多いです。でも若いお客様を中心に、「すごくよかったよ!」と友だちから聞いて予約するという方も増えています。「百合漫画ファン」も「レズ風俗利用者」も堂々と公言できる社会になってほしいですよね!

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