「半沢直樹」が「ドラマ第2回」の呪縛とプレッシャーから克服できたワケ

失速するかの分かれ道
鈴木 祐司 プロフィール

今クールで唯一、第2話で視聴率UP

勢いは第2話の世帯視聴率にも現れた。この春の連ドラでは、かつての名作のシーズン2が、『半沢直樹』以外に3本ある。いずれも初回は高い視聴率だったが、『SUITS/スーツ2』は2話で2割強視聴率を失った。『ハケンの品格』と『BG~身辺警護人~』も15%前後下落した。

他にも好調なスタートを切った『私の家政夫ナギサさん』『MIU404』なども、軒並み1~2割数字を失っている。いかに初回成功後、堅実に2話にバトンタッチするのが難しいかがわかる。

 

その一方で、『半沢直樹』は、今クールで唯一、第2話で視聴率を上げた。初回からのつなぎの順調さは、やはり東芝の録画予約データに表れている。初回を録画予約している人の7~8割はシリーズ連続予約をしているので、初回放送直後に既に高い。

その後から、連続予約でない人たちが改めて予約するので、2話放送に向け徐々に予約率は上がっていく。『半沢直樹』は、最終的に数値は初回を超えた。初回を素晴らしいと感じた人や、評判を聞いて初めて録画予約した人がいたのである。

ところが同じくシーズン2となった『SUITS/スーツ2』では、予約率のカーブが異なる。初回放送直後は、同じように7~8割に達している。連続予約の影響だが、その後の2日間は予約率が下がってしまった。初回を見て予約解除をした人が少なくなかったのである。そして最終的に数字は初回を下回った。

録画視聴者には、自分の自由になる時間に「じっくりドラマを堪能したい」人たちが多い。そうしたドラマ通による評価に、明らかな明暗があったということだ。

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