2020.08.13
# 家電

「家電ぐらい“手抜き”にさせて…」いま電気調理鍋がバカ売れする理由

炊飯器や電子レンジに並ぶ存在に
コヤマ タカヒロ プロフィール

いち早く目をつけたシャープ

電気調理鍋が普及した大きな要因として、この”ほったらかし”がある。

『男女共同参画白書(概要版)平成30年版』によると、共働き世帯は年々増加、2010年には987万世帯だった共働き世帯は、2017年には1188万世帯へと急増している。働く女性の増加は家事の自動化を促す。そんな社会的背景の中で電気調理鍋はゆっくりと市場を拡大していった。

この共働き世帯の増加に目をつけたのが、2015年に初代モデルを発売したシャープの「ヘルシオ ホットクック」だ。

これは圧力加熱方式を搭載しないタイプの電気鍋。その代わりに水を入れずに野菜から出る水分だけで無水調理できる密閉性と、蓋を閉めたままで食材を混ぜ合わせられる機能を備えている。

シャープ 水なし自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック KN-HW24E」(実勢価格6万9800円)
 

モデルは、搭載する内鍋のサイズによって1.0Lと1.6L、それに2.4Lの大型を揃えている。メニューを選ぶだけで自動調理が可能なのはもちろん、メニューによっては予約調理もできる。

シャープの担当者は「開発が始まった2013年、ユネスコの無形文化遺産に登録されたことで『和食』が注目されていましたが、煮物など長時間火にかける料理は若い世帯から敬遠されがち。何とか若い人や忙しい人にも手軽に美味しい和食を作れないかと考え開発に至った」と語る。

同社によれば、2017年頃から料理教室などを積極的に開催したことで、無水機能による美味しさと健康調理、そして“ほったらかし”できる便利さがだんだんと広まったという。結果、累計販売台数27万台(2019年度末)を突破する大ヒット製品となった。

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