やみくもにPCR検査を広げるべきでない…これがその「基本計算」だ

「陽性」でも本当の感染確率は3%!
大原 浩 プロフィール

感染症の検査にはリスクがある

がん検診の場合はあまり問題にならないが、感染症では

1.検査そのものによって感染するリスク
2.疑陽性の人間が、本当に陽性(感染者)の人間と一緒にされて感染するリスク

を考えなければならない。

1は、ウイルスが蔓延している可能性がある検査場へわざわざ出かけるリスク。飲食店などの営業自粛を考えれば、やみくもに検査場に受診者を集める巨大リスクが分かる。

2の実態はわからないが、よく「感染しているのに無症状」の人間がいると報道される。しかしこれは「陽性なのに無症状」と考えるべきである。すでに述べてきたように、やみくもに検査を行った場合、陽性者の97%が非感染者なのだから症状がないのは当然である(もちろん本当に感染していて無症状のケースがある可能性は否定できないが……)。

むしろ「陽性なのに無症状」の人々が少なすぎるような気もする。それが意味するのは、PCR検査の時には感染していなかったのに、その後、陽性者として感染者扱いされる中で本当に感染してしまうというホラーストーリーである。

 

例えば、隔離病棟のベッド・スペースは陰圧に保たれ、ウイルスが外に出ないようにするが、大部屋の場合には、陽性の非感染者も陰圧でウイルスが外に出ないベッドの上で過ごすのである。

PCR検査が、感染症の拡大を後押ししている可能性はもっと真剣に考えるべきだと思う。

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