やみくもにPCR検査を広げるべきでない…これがその「基本計算」だ

「陽性」でも本当の感染確率は3%!
大原 浩 プロフィール

大事なのはあなたが明日死ぬか生きるかだ

数学者でもベイズの定理はよくわかっていない。ましてや医師のほとんどが知らない。「トライ&エラー」が原則であるため、学者からは邪道扱いされるが、極めて実用的な理論である。

例えば、土足で家の中を歩き回る欧米と、電車のつり革を消毒してから触る日本の感染拡大確率とは「条件」を変えて考えるなど、色々な応用が考えられる。

日本では海外の多くの国々と違って、平年に比べて、超過死亡が目立って増えていない。要するに原因が新型肺炎だろうがその他の病気であろうが、「日本人の死ぬ確率は増えていない」のだ。

感染症に対する注意を怠るべきでは無いが、感情的なパニックを起こす時期は過ぎた。冷静に分析し、合理的な対処を行うべき時ではないだろうか。

世界中に数え切れないほど存在する感染症の中で、人類が根絶したのは天然痘(1980 年5月にWHO が世界根絶宣言を行った)だけである。

ポリオ(小児麻痺)は、ビル&メリンダ・ゲイツ財団やロータリー・クラブなどの長年の努力により、2015年9月に2型野生株ポリオウイルス根絶が宣言され、 3型野生株も2019年10月に根絶宣言がなされた。しかしながらパキスタンおよびアフガニスタンでは, 広範な地域で1型野生株ポリオウイルス伝播が継続しているのが現状だ。

 

つまり、世界中のほぼすべての感染症と人類は「共存」せざるを得ないということだ。したがって、その「共存相手」を科学的にしっかり観察し、冷静に共生の方法を見つかなければならない。

人類は、無数の感染症と共存しながら生き延びてきたのである。

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