「すごくワクワクする話だよ」と伝えられた

――酒寄さんは産休に入られていて、田辺さんはひとりで活動されていたんですね。

あんり:はい。でも、田辺さんには酒寄さんが必要不可欠。酒寄さんのいない田辺さんは田辺さんじゃないということで、3人ではたしてやれるものなのか悩みました。3人で漫才をしていても、やっぱり田辺さんの後ろには酒寄さんがいるんですよね。だから、どうしようって。それでまた担当作家さんに相談したんですが、「4人でやればいいじゃないか」と。そのとき初めて、4人でもできるんだということに気づいて。それで、田辺さんから酒寄さんにお話ししてもらいました。

田辺:たぶん、去年の9月か10月くらいかな。

ぼる塾メンバーと酒寄さんのベイビー、通称「みたらし君」 写真提供/吉本興業
 

酒寄:私が里帰りしているときだね。

去年のM-1の1回戦は、おもしろかった順にトップ3までをインターネット上で発表していたんです。ぼる塾はランキング1位をいただいたので、ネタも見ることができました。

そこで初めて3人でやっているところを見たのですが、ものすごくおもしろくて。ああ、これ、3人でやったほうがいいなって、正直、思っちゃいました。その後、田辺さんから連絡がきたので、すごくびっくりしたのを覚えています。

田辺:本当は直接会って言いたかったんですけれど、「話したいことがある」みたいなことを言ったら……。

酒寄:もうそれでわかっちゃって。もしかして3人でぼる塾を結成したいのかなと思った直後に、田辺さんから「すごくワクワクする話だよ」って言われて。「もしかして4人で?」って。そこでバレちゃったんです。