「女性はご褒美」に苦しむ男性たち

日本の男性中心社会では、女性を性的に消費する行為がごく当たり前のことのように思われている。もっと言えば、意識の深いところで、女性のことを未だに「男性へのご褒美」だと捉えている男性が少なくないのではないか。男性向けの一般風俗店に対するハードルの低さや、男性が童貞を恥だと思う風潮、そして街中やメディアに溢れるセクシャルな女性像……これらすべては根底で、そうした思考につながっている。

〔PHOTO〕Getty Images
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実際、女性の裸が載っているエロ本を男性が所有することを「健全な男子の証」だとする場面を、僕は何度も見てきている。まるで、女性を性的に見ることは当たり前の正しいことだ、とでも言われているようだった。

だからこそゲイである僕は、早い段階から男性ホモソーシャルに対して疎外感を抱いていた。たとえ男性としての特権を手にすることはできても、その先の「ご褒美がない」という現実と常に向き合わされてきたからだ。

ただゲイと言えども、このホモソーシャルに毒されていると感じる瞬間はある。例えば、女性との性体験があるかないかという話題がゲイ同士の間で出るとき、まるで女性を知っているほうが勝っているかのような空気を味わったことが何度かあった。「ご褒美」としての女性を、お互いに一切必要としていないにもかかわらず。