2020.09.05
# ライフ

制約だらけの日本の「住居問題」に対する、若者たちの一つの答え

固定された「自宅」なんていらない
花房 麗子 プロフィール

電源、wi-fi、個室を完備

滞在先で日常生活をおくる以上、「仕事」の環境は必須だ。ハフの施設は、すべての宿泊地でwi-fiが通じる。

「テレワークの“三種の神器”は、電源、wi-fi、個室、ですからね(笑)。今回のコロナ禍で、リモートワークが脚光を浴び、仕事で都市圏に縛り付けられていた大勢の人達が、少しづつ移動を始めることができるようになりました。“どこにいても働ける人達が居住する住まい”のことを、世界ではCO-LIVING(コ・リビング)と呼んでいて、このビジネスは急拡大しています」

泊まる、ではなく、住む、を提供する異色の経営者。大瀬良代表に最後に聞いてみた。「泊まる」と「暮らす」の違いをどう定義していますか?

 

「誰かが『おかえり』っていってくれるかどうか、でしょうか。ちなみに僕の場合は、そこで洗濯と料理をし始めると“暮らす”っていう感覚になります。でも、うちの会社の人間に聞いたら、僕はちょっと敷居が低いらしい(笑)。

ハフの外国人会員が行っていた言葉も忘れられません。彼は『ワイングラスを買ったら、そこは僕が暮らすところだ』って言ったんです。なるほど、ワイングラスって割れやすいから、旅には持っていきませんものね」

大瀬良代表自身、東京に住居があるが、「時々、荷物を取りに行くぐらい」になっているという。新しい暮らしかたが、コロナ禍の中でも着実に芽生えているのだ。

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