韓国ドラマ=胸キュン・イケメン。このような韓国ドラマへのイメージは、あくまで日本で作られたものだと韓国在住のブロガー・Misaさんは言う。「韓国ドラマをまだ見たことがない」という人にこそ伝えたい、韓国ドラマの多様性と現地での最新トレンドについて、Misaさんが解説する。

韓国ドラマの「イメージ」と「実際」の乖離

日本のNetflixのランキングでも長い間上位を占め、人気となっている『愛の不時着』と『梨泰院クラス』。今回のブームで特徴的なのが、これまで韓国ドラマを観たことなかった層、特に、働き盛りの世代の人たちがハマっているということ。コロナ禍で家にいて、普段よりもコンテンツを見る時間が増えた、というきっかけはあったにせよ、実際に見はじめた人たちがハマってしまう理由は何だったのだろうか。

視聴者の感想を聞いてみると、「今まで持っていた韓国ドラマのイメージとは違った」「恋愛だけでなく、楽しめる要素がたくさんあった」という声が聞こえてくる。

主人公セロイが、彼の人望によって集まった仲間と復讐劇を遂げるストーリーには男性視聴者も夢中になった/『梨泰院クラス』より

2004年の『冬のソナタ』以来、16年韓国ドラマを観続け、現在韓国で最新のドラマも視聴している私にとって、日本でよく語られる「韓国ドラマ=純愛、ラブコメ」というイメージは、偏ったものであり、実際とはかなり乖離があると感じる。

日本でのそのようなイメージとは裏腹に、実は韓国ドラマは『冬のソナタ』以降、内容もジャンルもどんどん多様化し、劇的な進化を遂げてきた。