韓国ドラマの多様性を知る作品7選
まずは、最新のトレンドである深いメッセージ性を持った作品が、先ほども紹介した『椿の花咲く頃』『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』。両作品のテイストは全く異なるが、どちらも「あなたはあなたのままで十分に素晴らしい」というメッセージが込められていて、「明日から頑張って生きよう」という勇気を与えてくれる温かい作品だ。
生き方に対する深いメッセージがありながらも、決して説教臭くなく、エンターテイメント性にも優れているのは、映画『パラサイト』でもお墨付きの韓国コンテンツが得意とするところ。どちらも最終話では脚本力の凄みを見せつけられ、しばらくロスに陥ってしまうほどだ。人生の岐路に立っている時や、誰かに励ましてもらいたい時にオススメな作品である。
そして、現代社会をリアルに描き出した作品でオススメなのが、『ミセン-未生-』『秘密の森』。『ミセン-未生-』は日本でもリメイクされたが、新入社員を中心とした会社が舞台の作品で、韓国で社会現象を巻き起こした。会社で起こるパワハラ・セクハラの問題や、上司と部下の関係性などを描き、働き盛りの世代が共感しやすいポイントが盛り込まれている。
『秘密の森』は、全員が犯人に見えてくる秀逸なサスペンスでありながらも、検察組織の闇という社会問題にも切り込んだ骨太の作品。どちらも恋愛要素がなく、ラブストーリーは苦手という人にもオススメで、男性ファンも多い。