2020.09.11
# 不正・事件・犯罪

「人を傷つけるのが大好きなの」イギリス全土が恐怖した「11歳の快楽殺人者」

その少女の名はメアリー・ベル
マネー現代編集部 プロフィール

第一の殺人、警察を挑発する行動も

第一の事件の被害者、マーティンは、メアリーによって絞殺された。しかし、冒頭で触れた通り、同事件は事故死と処理された。これはメアリーの首を絞める力が弱く、証拠となる絞殺跡が付かなかったからとされる。

殺人の時点ですでに異常ではあるものの、もしこれが普通の心理を持つ犯人であれば、結果的に証拠が残らなかったことを良しとしただろう。だが、“快楽殺人者”メアリーは違った。

メアリー・ベル(Photo by GettyImages)
 

犯行の翌26日、メアリーはあろうことか、殺害に及んだマーティンの保育所を荒らし、さらに自分を犯人と突き詰めることができなかった無能な警察に対し、挑発的なメモを残したという。

そのメモには、「私が殺した。だからまた来る」、「マーティン・ブラウンを殺した。くそったれ。ゲスやろう」といった文面が書き殴られていた。だが、これも警察には悪質なイタズラとして処理されるだけだった。

メアリーの狂気に満ちた行動は続く。さらに4日後、マーティンの自宅を訪れ、彼の母親に対して「マーティンがいなくなって寂しい?」「私、棺に入ったマーティンを見たいの」と嘲笑うなど、残忍かつまるで自分が犯人であると主張するような行動をとったのである。

だが、これほどまで大胆な行動をとっても、メアリーが疑われなかったのは、前述の通り普段から彼女に異常なまでの虚言癖があり、また、その当時、11歳という年齢で殺人を犯した前例がなかったためだ。結局、事件当時、周囲に疑う人間は現れることはなかった。

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