2020.09.11
# 不正・事件・犯罪

「人を傷つけるのが大好きなの」イギリス全土が恐怖した「11歳の快楽殺人者」

その少女の名はメアリー・ベル
マネー現代編集部 プロフィール

「殺人はそれほど悪いことじゃないわ」

犯行から2ヵ月以上経った7月31日。痺れを切らしたメアリーは、3歳の男児、ブライアン・ハウの絞殺に及ぶ。さらにその際、遺体の腹部にはわざわざメアリーの頭文字である「M」の字を刻んだ。

2回目の犯行が前回と違ったのは、わずかながらメアリーによる絞殺の跡が残っていたことにある。ここで初めて警察は、当時11歳のメアリーと13歳のノーマ・ベル、2人の少女への事情聴取が行われた(2人は親族関係ではなく、友達同士)。

この事情聴取の中で、犯人しか知り得ない情報をメアリーが話したことが決め手となり、また殺害時刻に2人が一緒にいたことから、共に殺人容疑で逮捕されることとなった。

メアリー・ベル(Photo by GettyImages)
 

法廷では、事故死と認定されていた1回目の事件の殺人容疑も浮かび上がったものの、裁判になると、メアリー、ノーマの両者が責任をなすりつけ合い、お互いに無罪を主張する様相を呈した。この時、メアリーを見ていた精神科医は彼女を「11歳とは思えないほど、利口で危険」と評している。

裁判の結果は、ノーマは保護観察処分で無罪に、一方のメアリーは2件の殺人事件について有罪になる。収容施設で精神治療を受けたのちに釈放、という形での懲役刑が科され、1980年、22歳の時にメアリーは釈放。その後、幸せな結婚生活を送ったという。

11歳にして“快楽殺人者”となったメアリーは、以下のような発言を残している。

大きくなった看護婦になりたい。人に針が刺せるから

殺人はそれほど悪いことじゃないわ。人は誰でもいつか死ぬんだもの

我々の想像を遥かに超えた狂気は、これからも語り継がれるであろう。

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