2020.09.18
# エンタメ

山下智久の活動自粛、ここへきて見えてきたジャニーズの「処分」の意味

処分は重かったのか、軽かったのか
片岡 亮 プロフィール

だから、たとえばコンサートを滅多にやらないTOKIOでは山口達也が解約解除し、長瀬智也が辞めることになっても収支の上では最重要ではなく、何が何でも引き留める材料にならない。

長瀬智也(右)と松岡昌宏〔PHOTO〕Gettyimages
 

山下はジャニーズを代表するトップスターだが、歌手としてはチケットが大規模に売れるほどの集客力はなく、俳優業が主体。どんなに人気者でも、嵐の収益規模にはとても届かず、ビジネス的にはすでに若手のKing & Princeの方が重要なのである。それをハッキリと言わずとも、その温度がジャニーズ関係者の言葉からは伝わることがあり、これこそ表に出ない事務所の本音と考えられる。

山下の問題は数々のワイドショーも気を遣いながらコメントしていて、そこはいかにも「芸能界の上級国民」に見えるが、実のところ彼らが遠慮しているのは山下本人ではなく、莫大な利益を生む巨大事業を握っているジャニーズ事務所の方だ。その判断の内容に沿って姿勢を決めている。

それは先ごろ同事務所を抜けた元NEWSの手越祐也が一転してワイドショーで批判されるようになったことにも見てとれる。一方、嵐の大野智は多忙に嫌気がさして芸能界引退を考えたが、事務所総出で引き留めて異例の「3年間の休暇」を勝ち取っている。

誰も口に出して言わないだけで、プロの世界は稼ぎによって扱いに差が出る。日本の芸能界では、ときにスーパースターでも暗に「君が辞めてもウチは困らないよ」と突き付けられるようなことがあるのだ。

関連記事