2020.09.28
# コンビニ

まもなく来る「インフレ時代」でも、ニトリや業務スーパーが強い理由

総合商社の調達力にも注目!
大原 浩 プロフィール

ニトリや良品計画は「仕入れ力」で伸びた

7月30日の記事「『すべての業務を競争力に』ニトリはどこまで強くなるのか?」、および7月23日の記事「『無印良品』の迷走が止まらない…!経営陣が抱えるヤバい実態」で触れた2つの企業は、販売だけではなく「仕入れ」に重点を置き成功した。

ニトリは「製造・流通・小売業」というキャッチフレーズで有名だが、「仕入れ」を「製造段階からコントロール」しているから、「どこよりも安い」上に「一定以上の品質」も確保できる。つまり「お、ねだん以上」なのである。

良品計画は、組織運営、中国大陸への依存など多くの問題を抱えているが、基本的ビジネスモデルはすぐれている。「わけあって安い」の哲学そのものはいまだに崩れず、期間限定のバーゲンは今でも行っていない。

最近は、多くの小売業でプライベートブランドが重視されるが、「無印良品」は、言ってみれば100%プライベートブランドの店である。「無印良品」(ブランド)以外の商品は一切店頭に置かない。

逆に考えれば、自社系列のカーディーラーでしか販売しない自動車メーカーのようなものとも言える。

デフレの時代には、「物やサービスが売れない」から、販売の最前線である小売業の力が強まった。しかし、思い起こしてほしいのは「高度成長」を含むインフレの時代には川上であるメーカーや問屋が大きな力を持っていたことである。

 

当時は、いまのような過剰供給時代では無かったから、消費者が信頼するナショナルブランドのメーカーやその力を背景にした問屋は大きな力を持ち、反抗的な小売店には「おたくには売らないよ!」という脅しをかけることもよくあった。

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