お笑いコンビ、フォーリンラブのバービーさんが、日頃感じているモヤモヤや違和感について、自身の言葉で本音を綴っているFRaU web連載「本音の置き場所」(毎月1回更新)。読者からの反響を受けて連載の書籍化が決定し、11月4日に発売(全国発売11月6日)されることになりました! ネット書店での予約も受付中です。

連載10回目となる今回のテーマは「バービー流・夢の叶え方」。下着のプロデュースやラジオのパーソナリティなど、以前から目標に掲げていたことを次々と達成しているバービーさん。その夢の実現にはバービーさんにとって欠かせない習慣がありました。

2020年11月4日発売で、連載が一冊の本『本音の置き場所』にまとまりました! 加筆修正の上、バービーを生み出した料理に関するエッセイ、実際作ってみたレシピ、そしてお悩み相談も書き下ろして加えています。
 

中学生のときから始めた「ノート」

10年前の私は何を考えていたんだろう?

ノートや手帳を保管していた箱をサマリーポケットから引っ張り出してみた。コンプレックスだらけの20代。なんとか抜け出したくて、抜け出さないとなんだかわからない大きな恐怖に押しつぶされそうだった。

私にできること、苦肉の策が「書く」ことだった。変わりたい、この現実から抜け出したい。明るい将来を想像しないと、そしてその想いを言葉にして吐き出さないと、立っていられなかったんだと思う。

久しぶりにめくったページには、どこにぶつけたらいいかわからない怒り、忘れ去りたいけど忘れたくない悲しみ、他人に聞かせるには忍びない愚痴、将来への希望などが脈絡もなく、書き置いてあった。

その頃、私にとってノートとは、溢れ出てくる心の中の不安に押しつぶされないようにするための安全装置のような存在だった

 

初めて溢れる言葉を書きなぐったのは、中学生のとき。両親が寝静まってから、目を盗んで日本酒をお風呂でがぶ飲みした日の夜だった。翌日、気持ち悪くて朝起きると、枕元のスケッチブックにポエムが書いてあった。

あとで振り返ったり、原因追求するつもりなどなく、そのときあった出来事や感情が存在した証を残したい。吐き出してスッキリしたい。それだけだった。

写真提供/バービー
この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
本コラムは、加筆修正の上、エッセイ『本音の置き場所』に収録されています!
>>すでに会員の方はこちら